最近、漫画の『キングダム』を読み直しました。
映画を観に行ったのがきっかけです。
とても面白かったので、その勢いで全巻読み返しました。
そうすると、漫画だけでは熱が収まらなくなります。
あの中国的な世界観の中で、戦を体感したい。
そこでふと思い出したのが、『三国志大戦』でした。
昔、ゲームセンターで遊んでいたカードゲームです。
まだあるのかな、と思って調べてみると、僕が遊んでいた『三国志大戦』はもう終わっていました。
……思い出のゲームが、また一つなくなっていました。
ただ、大戦シリーズそのものが消えたわけではありません。
現在は『英傑大戦』というシリーズ最新作が稼働していて、三国志だけでなく戦国、幕末、平安など、いろいろな時代の武将が登場するゲームになっています。
その話はまた後ほど。
今日は、僕がゲームセンターに通っていた頃の話を書いてみます。
始まりは、友達の家のPS2でした
中学生の頃です。
友達の家に遊びに行ったとき、そこにPS2がありました。
当時の僕は持っていません。
スーパーファミコン、ニンテンドー64、ゲームボーイカラー。
僕の家にあるのは任天堂ハードばかりでした。
(→「スーパーファミコンは母に没収され、今も行方不明です ― 30年ぶんのゲーム遍歴」)
そこで友達に見せてもらったのが、**『機動戦士ガンダム戦記』**というゲームでした。
衝撃を受けました。
ロボットが闊歩する戦場の重々しさ。
機体のかっこよさ。
そして何より、
自分でそのロボットを動かせる。
操作は全然うまくできなかったと思います笑。
それでも、かっこいいロボットを自分が操作しているというだけで、この上なく楽しかった。
かなり長時間やらせてもらいました。
今さらですが、大変お邪魔しました💦
当然、自分でも欲しくなります。
でもPS2はありません。
結局2年くらいして父が買ってきてくれるのですが、その時点ではどうしようもありません笑。
友達の家に毎日入り浸るわけにもいかない。
そんな僕に、その友達が言いました。
「違うゲームやけど、ゲームセンターでガンダムのゲームあるで」
初めて行ったゲームセンター
それまで、僕はゲームセンターにほとんど行ったことがありませんでした。
友達と一緒に、学校帰りの途中にあるゲームセンターへ寄りました。
そこで見つけたのが、
『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』。
陣営を選んで、モビルスーツを選んで、戦場を進んでいく。
ハマりました笑。
そこから平日の放課後、かなりの頻度でゲームセンターへ行くようになりました。
1回100円。
でも1回では終わりません。
100円を何度も入れます。
今考えると、中高生のお小遣いとしては結構な割合をゲームセンターに納めていた気がします笑。
ガンダムVSシリーズにハマりました
連邦vs.ジオン。
連邦vs.ジオンDX。
Zガンダム。
SEEDの連合vs.Z.A.F.T.。
そして連合vs.Z.A.F.T. II。
かなり遊びました。
一番やったのは、たぶん高校生の頃の連合vs.Z.A.F.T. IIです。
対戦しまくりました。
最初に惹かれたのは、
かっこいいロボットを自分で動かせること。
でも、続けているうちに面白さは対戦そのものへ変わっていきました。
機体をどう動かすか。
どこに位置取るか。
いつ攻めて、いつ逃げるか。
瞬間的に考えて相手と駆け引きをする。
……と書くとかっこいいのですが、実際はそこまで深く考えず、なんとなく楽しくやっていました笑。
勝ったときのアドレナリンが良かったのでしょう。
特にZガンダムが稼働した頃、ゲームセンターに人が溢れていた光景は今でも覚えています。
あれは楽しい時間でした。
ちなみに僕はアクションゲーム全般が好きです。
画面を見ながら、手元の操作で別のものを動かす。
もしかすると、この感覚は後の内視鏡操作にも少しつながっていたのかもしれません。
内視鏡治療は比較的得意な方でしたが、
「ゲーマーだからちゃうか」
と言われていました笑。
『戦場の絆』という、唯一無二のゲーム
ゲームセンターの話なら、これは外せません。
『機動戦士ガンダム 戦場の絆』。
あれは筐体からして異常でした。
大きなドーム型の筐体の中に入ります。
レバーが2本。
ペダルが2つ。
ドーム内側に映像が広がり、
座った瞬間、そこはもうモビルスーツのコックピットでした。
さらにインカムがついています。
同じ店舗から出撃した味方と、
「こっちから行きます」
「敵が来ています」
みたいに会話しながら戦える。
僕がよく遊んでいた頃は4対4の対戦が多かった記憶があります。
一人で上手に操作すればいいゲームではなく、味方とリアルタイムに作戦を考えなければいけません。
アクションゲームとリアルタイム戦略ゲームを混ぜたような感覚でした。
少し前にVRが流行りましたが、
「モビルスーツのパイロットになる」
という体験だけで言えば、かなり早い時期に似たことをやっていたと思います。
1回500円。
中高生には高かったです笑。
でも、あれだけ巨大な専用筐体を置いて全国通信対戦まで実現するのですから、ゲームセンター側も大変だっただろうなと思います。
続編の『戦場の絆II』ではドーム型から大型3連モニターのオープン型筐体へ変わりました。2024年にはオンラインサービスを終了し、その後は一部機能を使ったオフラインモードへ移行しています。
僕はIIを遊んでいません。
なので評価する資格はありませんが、
ドームに入るという儀式まで含めて『戦場の絆』だった
ような気はしています。
思い出補正かもしれませんが笑。
そして、『三国志大戦』
冒頭の話に戻ります。
『三国志大戦』は、実物の武将カードを盤面の上で動かすゲームでした。
カードを右へ動かせば、画面の中の部隊も右へ動く。
敵部隊と接触すれば戦闘が始まる。
最終的には相手の城を攻め落とす。
セガ自身も「カードを動かすとゲーム内の部隊も連動して動く」ことをシリーズの特徴として説明しています。
両手を使えば、複数のカードを同時に動かせます。
自分が軍師になったみたいで、かなり面白かったです。
そして、このゲームは家庭用ゲーム機やスマートフォンにそのまま移植しにくい。
なぜなら、
実物のカードを盤面の上で動かす行為そのものが、ゲームだからです。
タッチパネルで似たことはできても、たぶん同じではありません。
今回調べてみると、『三国志大戦』から続く大戦シリーズは『英傑大戦』として今も残っていました。
実物のカードを動かして部隊を操作する部分も健在です。
ちょっと行ってみたい気持ちはあります。
ただ、昔の武将カードをそのまま持っていって遊べるわけではありません。セガによれば、『三国志大戦』の武将カードやプレイデータそのものは『英傑大戦』へ引き継げません。
一からカードを集める。
ルールを覚える。
そして、おそらく長年遊んでいる人にボコボコにされる笑。
道は遠そうです。
ゲームが先で、ガンダムは後でした
ちなみに僕は、アニメのガンダムを見てゲームを始めたわけではありません。
ゲームが先です。
連邦vs.ジオンを遊んでいた頃は、ファーストガンダムに少し古さを感じて、むしろ敬遠していました笑。
後から見れば当然面白かったのですが。
その頃ちょうど『ガンダムSEED』が始まり、僕はそこからアニメのガンダムにも入っていきました。
今でもSEEDはかなり好きです。
劇場版『SEED FREEDOM』を見る前には、妻が一緒にテレビシリーズを全部見直してくれました。
100話を2週間で。
ありがたいことです笑。
妻はもともとガンダムを全く知りません。
それでも映画館まで一緒に行ってくれました。
僕のガンダム歴にはかなり穴もあって、ZとZZはいまだにちゃんと見ていません。
ガンダム好きを名乗ると、誰かに怒られるかもしれません。
誰にかは分かりませんが笑。
振り返ると、趣味の入り口には誰かがいました
最初にゲームセンターへ連れていってくれた友達は、いわゆるオタクでした。
ガンダムだけでなく、ライトノベルやPCゲームなど、いろいろなものを教えてもらいました。
当時好きだった『伝説の勇者の伝説』は、途中から刊行を追わなくなっていたのですが、今回調べたら2025年に『大伝説の勇者の伝説18』でようやく完結していました。
20年近く経っています。
びっくりしました笑。
こうして考えると、
僕の趣味は、誰かが入り口を作ってくれたものが多いです。
友達がゲームセンターを教えてくれた。
父がPS2を買ってくれた。
祖父がパソコンを買ってくれた。
サウナも、最初は後輩に誘われました。
自分一人でゼロから見つけたものって、意外と少ないのかもしれません。
僕が通っていたゲームセンターは、もうありません
最後にちゃんとゲームセンターで遊んだのは、7年ほど前だったと思います。
そのときも、三国志大戦をやりたくなって行きました。
それ以来、通りすがりに覗くことはあっても、遊ぶことはほとんどありません。
ガンダムのVSシリーズくらいしか分からない。
あとは、
「なんかすごそうな音ゲーがあるな」
くらいです笑。
ゲーム自体も複雑になっていて、横から数分見たくらいではルールが分かりません。
そして、
昔よく遊んでいたゲームセンター自体もなくなりました。
これは僕だけの感覚でもないようです。
日本アミューズメント産業協会の統計では、アミューズメント施設の店舗数は2013年度の16,069店から、2023年度には8,548店まで減っています。
一方で、業界の売上そのものは回復していて、現在はクレーンゲームなどのプライズゲームが売上の大きな割合を占めています。
昔の駅前にあったゲームセンターが減り、ショッピングセンターなどの大型店やプライズ中心の施設へ変わってきた、と業界団体自身も説明しています。
なので、
ゲームセンターが単純に「消えた」というより、僕が知っていたゲームセンターが変わっていった
という方が正しいのかもしれません。
なぜ、僕自身も行かなくなったのか
理由はいろいろあると思います。
ゲームセンターは、その場所まで行かないと遊べません。
これは魅力でもありますが、圧倒的な不便でもあります。
スマートフォンならポケットから出せば数秒です。
家庭用ゲームもオンライン対戦が当たり前になりました。
娯楽そのものも増えました。
そして、当時ゲームセンターに通っていた僕らも大人になりました。
仕事をして、家族ができて。
ゲームセンターに通って、
カードを集めて、
ルールを覚えて、
何度も負けながら上手くなる。
そのプロセスに時間を使うハードルが、ものすごく高くなりました。
寂しいとは思います。
でも、
残念だと言っている僕自身が行かなくなった側です。
文句を言う資格はありません。
文句は言っていませんが笑。
それでも、ゲームセンターでしか得られなかったもの
家庭用ゲームやスマホで代替できないものは、確実にありました。
三国志大戦のカード操作。
戦場の絆のドーム筐体。
こういうものは、物理的にゲームセンターだから成立していました。
でも、今振り返ると、それだけではありません。
一番大きかったのは、
同じ場所に人が集まって遊んでいたこと
なのかもしれません。
Zガンダムが稼働した日に、人が溢れていたゲームセンター。
友達と放課後に寄る。
100円を入れる。
負ける。
もう一回100円を入れる笑。
遊び終わったら、
「また明日」
と言って帰る。
オンラインゲームでも人とはつながれます。
SNSでも同じ趣味の人は見つけられます。
でも、
あの場所に行かなければ起きなかったこと
は、確かにありました。
ゲームだけではなく、場所ごと思い出になっているのだと思います。
続いてほしいものには、お金を払おうと思います
最近、よく考えることがあります。
終わってほしくない、続いてほしいと思うものには、ちゃんとお金を使った方がいい。
以前、
「お金は、貯めるより使う方が難しい。」
という記事を書きました。
あのときは、自分の人生を豊かにしてくれる経験にお金を使う話でした。
でも、
自分が好きなものを残すためにお金を使う
というのも、同じくらい大事なのかもしれません。
もちろん僕一人が数百円入れたところで、大勢に影響はありません笑。
それでも、
「なくなって寂しい」
と言うだけで、自分は一円も使っていない。
それも少し違う気がします。
今も『英傑大戦』はゲームセンターで稼働しています。
せっかくこの記事を書いたのだから、一度くらい遊びに行ってもいいのかもしれません。
カードもありません。
ルールも分かりません。
20年近く鍛えている人がいるかもしれません。
たぶん、気持ちいいくらいボコボコにされると思います笑。
でも、それも含めて久しぶりにゲームセンターへ行ってみるのは、少し楽しそうです。
それではまた。
