ロードスターのバッテリーが上がりました ― ブースターケーブルのつなぎ方と、火花が散った話

マツダロードスター990S

ロードスターのバッテリーが上がりました ― ブースターケーブルのつなぎ方と、火花が散った話

先日、ロードスターの半年点検の日でした。

久しぶりに乗れるなと思いながら駐車場に行って、エンジンをかけようとしたら、聞いたことのないエラー音が鳴りました。

ヘッドライトが点滅して、メーターにはいろいろなアイコンが光っています。

全部光っていた気もしますが、気のせいかもしれません。

写真を撮る余裕はありませんでした笑

セルはほんの少しだけ回りました。

3回くらい試したと思います。

でも、エンジンはかかりません。

バッテリーが上がっていました。

※ヘッドライトの点滅にはバッテリー以外の原因もあり得ます。マツダの取扱説明書では、スターターの回りが弱い、ランプ類が極端に暗い、といった症状もバッテリー上がりの目安として挙げられています。今回の僕の車は、その後ディーラーでバッテリーの寿命と診断されました。

懸念はしていました

正直に書くと、まったくの予想外というわけではありませんでした。

ロードスターが納車されてから、もうすぐ4年になります。

4年だから必ず寿命というわけではありませんが、そろそろバッテリーのことを考えてもおかしくない時期かな、とは思っていました。

それに加えて、ここ2か月ほどほとんど乗っていませんでした。

さらに車に乗り込むと、室内灯のスイッチがONになっていました。

これ、2か月ずっとついてた?

と思ったのですが、あとで取扱説明書を調べると、NDロードスターにはバッテリー上がり防止のため、電源OFFで室内照明が点灯したままでも約30分後に自動消灯する機能がありました。

犯人扱いしてすみませんでした笑

とはいえ、2か月ほとんど乗っていなかったことは事実です。

バッテリー、やばいかも?

くらいの一抹の不安はありました。

それらしい兆候はなく、実際にエンジンをかけようとするまで分かりませんでした。

ライトはつくのに、エンジンはかからない

最初は少し不思議でした。

バッテリーが上がっているなら、ライトも何もつかないのではないかと思っていたからです。

でも、バッテリー上がりは必ずしも「電気が完全にゼロになった状態」ではありません。

ランプやメーターを動かす電力が残っていても、スターターモーターを十分に回せないことがあります。

マツダの取扱説明書でも、「スターターが回らない、または回転が弱い」「ランプ類が極端に暗い」などがバッテリー上がりの症状として挙げられています。

今回の僕のロードスターも、まさにセルが少しだけ回る状態でした。

JAFを呼ぶか、自分でやるか

まず考えたのは、JAFを呼ぶことでした。

ただ、その日は連休中でした。

出払っているかもしれないし、来てもらえるまでどれくらい待つか分かりません。

半年点検の予約時間も迫っています。

そこで思い出したのが、ブースターケーブルです。

父が車好きで、

「いざという時のために」

と渡されていたものがありました。

受け取ったときの正直な感想は、

そんなん使うタイミングないやろ〜笑

でした。

使うタイミングが、来ました。

ちなみに、このときかなり焦っていて、立体駐車場の鍵を溝に落としかけました。

溝まで1cmほどのところで止まりました。

これは普段の行いの良さかなと思いました笑

AIに聞きながら、つなぎました

ブースターケーブルを使うのは初めてです。

取扱説明書を開きつつ、AIにも写真を見せながら確認しました。

一度経験してしまえば、それほど複雑な作業ではありません。

でも初めてで、しかも点検の時間が迫っています。

非常に焦りました笑

NDロードスターを救援してもらう場合、マツダの取扱説明書で示されている基本的な順番は次の通りです。

  1. 赤いケーブルを、バッテリーが上がったロードスターの+端子につなぐ
  2. 赤いケーブルのもう一方を、救援車の+端子につなぐ
  3. 黒いケーブルを、救援車の-端子につなぐ
  4. 黒いケーブルのもう一方を、ロードスターの指定されたアース箇所につなぐ

最後の4番だけは、ロードスターのバッテリーの-端子には直接つなぎません。

すべて接続したら、救援車のエンジンを始動して回転数を少し高めにし、その後ロードスターを始動します。

ロードスターが始動したら、マツダの取扱説明書では約3分間エンジンを回して応急的に充電し、そのあと4→3→2→1の逆順でケーブルを外します。

ただし、これは僕のNDロードスターの場合です。

救援車側にも車種ごとの指定がありますし、ハイブリッド車など救援車として使えない車もあります。

実際に行うときは、必ず両方の車の取扱説明書を確認してください。JAFも同じ接続順を案内しています。

ブースターケーブルを接続したロードスター。初めてなので、取扱説明書とAIを何度も確認しながら作業しました。

ロードスターの+端子は、黒いカバーです

ロードスターの+端子には、「+」マークのついた黒いカバーがあります。

開けると、その下に+端子があります。

「+」マークのついた黒いカバーを開け、その下の+端子に赤いクリップを接続します。

問題は、最後の黒でした

僕が迷ったのはこちらです。

取扱説明書を見ると、最後の黒いケーブルはロードスターのバッテリーの-端子ではなく、バッテリーから離れた指定箇所につなぐように書かれています。

そして説明書の写真が、僕には非常に分かりづらかったです笑

なんでそんなアバウトな書き方やねん!

と、一人でモヤモヤしていました。

あとで仕組みを調べると、最後の黒いケーブルは車体側でアースを取っています。

一般的にも、ジャンプスタートではバッテリーから離れた固定された未塗装の金属部分を使う方法があります。

ただし、

「金属が見えていればどこでもいい」わけではありません。

車種ごとに接続位置が指定されている場合があるので、その場所を使うのが基本です。

また、ベルトや冷却ファンなど動く部品の近くも避ける必要があります。マツダも、ケーブルが回転部分に巻き込まれないよう注意を求めています。

僕が今回つないだのは、このボルトです。

今回、最後の黒いケーブルを接続した場所。僕のNDロードスターではこのボルトに接続しました。年式・仕様によって異なる可能性があるため、実際の作業では取扱説明書を優先してください。

火花が散りました

その最後の黒いケーブルをつないだ瞬間です。

つなぐ場所に自信がなかったので、恐る恐るクリップを近づけると、

バチッ。

火花が散りました。

ミスった!?

と、かなりびっくりしました笑

説明書にも「ここで火花が出ます」とは書いてありません。

いったんケーブルを離して、もう一度確認しました。

最後の接続によって回路が成立すると、接触した瞬間に小さなスパークが生じること自体はあります。

ただし、だからといって「火花が出ても問題ありません」とは言い切れません。

鉛バッテリーからは可燃性ガスが発生することがあり、火花がバッテリー付近で起きると引火・爆発につながる危険があります。

そのため、最後の黒いケーブルをバッテリーの-端子ではなく、バッテリーから離れたアース箇所につなぐわけです。

僕は確認したうえでもう一度接続しました。

今度は火花は出ませんでした笑

ただ、大きな火花が出る、火花が続く、ケーブルが熱くなる、煙が出る、といった場合は、そのまま作業を続けるべきではありません。

極性や接続場所を含めて、いったん確認した方が安全です。

そして、無事ロードスターのエンジンがかかりました。

エンストできない道中

エンジンはかかりました。

でも、ここからが本番です。

ジャンプスタートはあくまで応急処置です。

バッテリー自体が寿命だったり十分に充電できていなかったりすれば、一度エンジンを止めたあと、再始動できない可能性があります。JAFも、始動後にエンジンを止めると再始動できない場合があると案内しています。

ロードスターはマニュアル車です。

ここでエンストしたら、またエンジンをかけられないかもしれません。

いつもより少しアクセルを吹かし気味にして、クラッチをつなぎました。

内心はひやひやです。

電気もなるべく使わない方がいいかなと思い、最初はエアコンをつけずにオープンで高速を走りました。

しばらくして、

暑すぎました。

エアコンをつけました笑

なんとかディーラーまでたどり着いて、ようやくホッと一息つけました。

ディーラーで言われたこと

半年点検のついでに見てもらうと、

「バッテリーは寿命ですね」

とのことでした笑

さらに、ほとんど乗っていなかったことも影響したのではないかと言われました。

車は走行中に発電・充電しますし、使用頻度が少ない状態が続けば充電不足にもなり得ます。Panasonicも、長期間車両を使用しない場合には駐車中の消費電流によって放電することがあると説明しています。

その場でバッテリーを交換してもらいました。

費用は3万2千円でした。

ディーラー価格といったところでしょうか笑

ネットで適合するバッテリーを買って、自分で交換すればもう少し安くできそうです。

ただ、バッテリーはかなり重いですし、適合品の確認や交換後の処理も必要です。

しかも今回は、そもそも車が動きません笑

買いに行く手段もありませんし、半年点検でディーラーまで来ているので、迷わずお願いしました。

次は自分でやってみてもいいかな、とは思っています。

面倒くささが勝って、またお願いしそうな気もしますが笑

結果的には、半年点検の日でよかったです。

バッテリーが原因だと思ってはいましたが、その場で診断してもらえました。

改めて予約を取る必要もありません。

点検はパックで前払いしています。

高価すぎるわけではないものの、

「本当に毎回必要なのかな?」

と思うこともありました。

でも、僕の場合はそもそもロードスターに乗る頻度が少ないです。

だからこそ、定期的に誰かに状態を見てもらうことには、保険のような意味もあるのかもしれないと思いました。

父がくれたケーブル

そんなん使うタイミングないやろ〜

と思っていたブースターケーブルに、今回は完全に救われました。

以前、祖父にもらったWindows 98で、僕はずっと遊んでいましたという記事を書きました。

祖父は、道具そのものより、

「いつか必要になるかもしれないから、使えるようにしておけ」

「何かあるかもしれないから、備えておけ」

というものを僕に渡してくれる人だった気がします。

父のブースターケーブルも、少し似ています。

もらったときには、

こんなんいつ使うねん。

と思う。

そして本当に使う日が来てから、ありがたさが分かる笑

僕は、そういうものを周りの人からけっこう受け取ってきたのかもしれません。

とりあえず、室内灯のスイッチはOFFにしました。

犯人ではなかった可能性が高いですが笑

それから、

もう少しロードスターに乗ろうと思います。

それではまた。

※ブースターケーブルの接続場所や始動手順は車種・年式・仕様によって異なります。必ず自車と救援車それぞれの取扱説明書を確認してください。バッテリーには希硫酸や可燃性ガスに伴う危険があり、誤接続は車両故障や事故につながる可能性があります。不安がある場合はJAFや自動車保険のロードサービスなどへ依頼してください。

ぽん

消化器内科医。内視鏡を握る傍ら、時間と自由の設計を考え続けている。

急性期病院を経て、現在は関西のクリニックで内視鏡診療に従事。日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。

ロードスターで走り、LUMIXで記録し、サウナで整える。2026年、父になった。FIRE・資産形成・AI活用を探求中。

白衣の内側から見えるリアルを、等身大で書いていく。

→ もう少し詳しいプロフィールはこちら

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