シフト制で、土日も働いています
勤務先のクリニックは土日祝日も開院しているので、完全シフト制で働いています。定時は朝9時から18時、昼休憩が13時から14時の1時間。いわゆる一般的なオフィスワーカーと大差ない時間帯です。
業務の中心は内視鏡検査で、胃カメラと大腸カメラが主になります。多い日は16件ほど入ることもあり、少ない日は数件程度とかなり幅があります。大腸カメラは最高6件。ポリープが見つかればその場で切除するので、治療まで含めると1件あたりの時間は読みにくいこともあります。
検査が立て込んでいる日は、外来担当の先生が検査前後の説明や同意書の取得を担当してくれています。件数が落ち着いている時間帯は、健診レポートの作成に充てることが多いです。
やりがいを感じる瞬間
一番嬉しいのは、小さな病変を見つけられたときです。内視鏡は「見る」だけでなく、その場で治療まで完結できることがあります。大きなポリープを外来で切除して、入院せずに済ませることができたとき、この仕事をやっていてよかったと感じます。
もうひとつは、検査後に「楽でした」と言ってもらえるときです。内視鏡は「つらい検査」というイメージを持っている方が多いので、鎮静薬や鎮痛薬を使って少しでも楽に受けてもらえると嬉しいです。薬が効いた結果であることも多いですが笑、それでも言葉にしてもらえると素直に喜んでいます。
ちなみに、患者さんの顔は覚えていなくても、胃や大腸を見て「あ、この方だ」と思い出すことがあります。内視鏡医の少し変な職業病です笑。
難しいと感じること
医師と患者の間には、知識量の圧倒的な非対称性があります。これは誰が悪いわけでもなく、構造的な問題です。ただ、その非対称性がすれ違いを生むことがあります。
たとえば「異常がない」という言葉の意味。医師側の意図は「現時点でできる検査や治療の範囲では問題が見当たらない」ということですが、患者さんには「完全に大丈夫」と伝わることがあります。経過を見なければ分からないこと、見逃しのリスクがゼロではないこと、それを正確に伝えながら不安を与えすぎない言葉を選ぶのは、毎回難しいと感じています。
また、患者さんがすでに自己診断を持って来られるケースも増えています。その診断が誤っている場合、どこまで時間をかけて丁寧に説明するか。外来には時間的な制約もあります。正しい医療を届けたい気持ちと、現実的なペースの間で調整することが、この仕事の難しさのひとつだと思っています。
あと、件数が増えると腰が痛くなります笑。これは完全に職業病です。
医療の現場で感じていること
今の職場には満足しています。ただ、医療全体を取り巻く環境については、正直なところ難しさを感じています。
超高齢社会の進行で医療費は増え続け、一方で現役世代の社会保険料の負担は重くなっています。医療費削減の方向に動くのは構造的に避けられない流れで、今まで当たり前にできていたことが徐々にできなくなってきている場面もあります。
医療者のモチベーションをどう保つか、という問いは、今の日本の医療が抱えている課題のひとつだと感じています。答えは簡単には出ないですが、少なくとも自分はこのブログで、現場の一医師として感じていることを正直に書いていきたいと思っています。
次回は、医師がFIREを目指す理由について書こうと思っています。今回の話とも少しつながる内容です。

